9/9 海上自衛隊第1術科学校(江田島)で特殊部隊「特別警備隊」の小野弘喜3等海曹(当時25歳、死亡後2曹に昇進)が、15人を相手にした格闘技訓練中に意識不明となり、25日に急性硬膜下血腫で死亡した。
この訓練には審判役と指導役の教官2人が付き添い、継続の意思を確認していたが、変調には気付かなかったという。
海自警務隊は集団暴行の可能性もあるとみて傷害致死容疑で調査を始めた。
この隊は訓練が激しいことで有名で、途中で脱落する隊員も多く、その隊員に対して“はなむけ訓練”と称する「集団暴行」が加えられることが常であった。小野さんも、元の配属先・潜水艦部隊に戻る予定だった。
海自警務隊や、事故調査委員会が調査中といっても、自衛隊の内部調査で、どこまで真相が明らかにされるか疑問視する声が多い。
父親は「原因を究明してくれなければ納得できない」と語り、母親は「不審の点は多々あります。説明に納得もしていません。ただそれを言ってもあの子の為になるのかと…」。また遺族の中には「訓練中の事故ではなく、脱落者の烙印を押し、制裁、見せしめの意味を込めた集団での体罰だ」と強く反発する声もある。近所の人は「相撲部屋のかわいがりと同じ」「15人を相手にするのは訓練じゃなく制裁」「その場で見ていた教官は何をしていたのか」と厳しい。
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