ソマリアは1991年以来の内戦で国土と経済が破壊され、沿岸を守る警備機関もないため、海賊が横行するようになりました。
日本政府・与党は現行の自衛隊法の下で、「海上警備行動」を発令し、アフリカ東部のソマリア沖に海上自衛隊の護衛艦を派遣しようとしています。「海上警備行動」を理由にアフリカまで自衛隊が出て行けるなら、地球のどこでも自衛隊を派兵できることになります。
武器使用の基準も 大幅に拡大されそうです。
海賊行為は犯罪ですから、警察活動で対処するのが基本です。対岸のイエメンには警備艇を数十隻持つ沿岸警備隊があり、日本にも技術協力を要請してきました。
日本には、マラッカ海峡での海賊対策の優れた体験があります。
各国からの軍隊派遣ではなく、協力体制を作り、資金や技術面での国際協力こそ早急に必要です。
何より、ソマリアの平和と安定のために支援することです。
YS
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